ソーラー時計の電池交換をしたいんだけど、どこに依頼すればいいの?
ソーラー時計の電池交換費用っていくらするの?
そもそもソーラー時計の電池交換って、自分では出来ないのかな?
もし電池交換できないならオーバーホールになるの?
この記事では、上記のようなギモンを解決していきます。
最後まで読んでいただくと、以下のメリットがあります。
・ソーラー時計の電池交換ができる依頼先がわかる
・ソーラー時計の電池交換費用がわかる
・ソーラー時計の電池交換が自分で出来るのかわかる
・電池交換が出来ない場合の修理内容がわかる
僕は腕時計の販売店で店頭修理や預かり修理の受付をしていました。
そんな販売員時代の知見も活かしつつ、この記事を作成しました。
ソーラー時計を長く愛用したい方は、ぜひ参考にしてください。
ソーラー時計は電池交換ではなく「内装修理」【ただしCASIOは例外】
ソーラー時計は電池交換ではなく、「内装修理」で対応します。
ソーラー時計の内装修理とは、時計のムーブメントに対する修理全般の呼称です。
ソーラー時計を駆動させる「ムーブメント」と「二次電池」は、どちらもほぼ同じスピードで劣化していきます。
二次電池交換をしても、またすぐにムーブメントが原因で故障する可能性が高いのです。
短期間で再び修理に出すという、完全な2度手間になってしまうのです。
「内装修理」で二次電池交換もするので、一度で治すことができます。
「CASIO(カシオ)」は例外で二次電池交換が依頼できる
「CASIO(※以下カシオ)」のソーラー時計は、正規サービスを通じて二次電池の交換を依頼できます。
”弊社のソーラー用二次電池は、通常、充電放電を繰り返しながら、約7〜10年前後ご使用いただける設計になっております。もしも二次電池が劣化し、光に当てても充電がされなくなりました場合には、弊社の修理部門にて点検修理を行っております。”
引用:CASIO 公式サイト|よくあるご質問
上記のように、カシオに関しては二次電池に対するサービスが設けられているのです。
ただし、点検の結果次第ではモジュール(ムーブメント)交換になる可能性があります。
ソーラー時計の二次電池交換と内装修理の費用
ソーラー時計の二次電池交換と内装修理の費用について、気になる方も多いかと思います。
カシオの公式サイトによると、二次電池は大体7〜10年で交換が必要になります。
ソーラー時計は内部の部品やパッキンなども経年劣化するため、定期的な内装修理が必要です。
それぞれの作業に、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
一般的な相場をご紹介します。
二次電池交換にかかる費用(カシオの正規サービス料金)
カシオでは「充電点検調整」という名目で、費用は3,000円〜(税抜き)となります。
電池交換以外の作業(防水テストやパッキン交換)も含めた料金です。
ただし、見積もり次第で修理内容および料金は変動します。
修理内容や料金に変動がある場合は見積もりを作成して連絡してくれますよ。
内装修理にかかる費用(一般的な相場)
内装修理にかかる一般的な費用は1〜3万円です。
二次電池交換と比べて値段が跳ね上がりますが、それには理由があります。
カシオの内装修理 = モジュール交換(二次電池ごとムーブメントを交換)
セイコー、シチズンの内装修理 = 分解掃除(部品の洗浄、油の交換、精度調整、機能チェック、消耗品の交換など)
上記の作業に対するコストなので、料金が高額となるのです。
ソーラー時計の二次電池交換を自分で行ってはいけない理由【2つに厳選】
ソーラー時計の二次電池交換を自分で行うことは、時計に悪影響を及ぼす可能性があります。
①故障するリスクがある
② メーカー保証やアフターサービスの対象外になる可能性がある
上記の2点について、解説していきます。
① 故障するリスクがある
ソーラー時計の内部にあるパーツにダメージを与えると、故障につながります。
例えば、針を動かすために電力を磁力に変換させる「コイル」というパーツがあります。
電池の隣にあるオレンジ色の部品
コイルは非常にデリケートで、ほんの少しのキズで機能が果たせなくなるのです。
直したいと思って作業したのに、結果的に故障してしまう可能性が高くなるのです。
② メーカー保証やアフターサービスの対象外になる
自分で二次電池交換をすると、メーカー保証や修理保証の対象外になります。
メーカー保証=時計購入時に付けられる保証
修理保証=メーカーの正規サービスで修理したときに付けられる保証
自分で二次電池を交換した事が発覚した場合、メーカーの判断で不正な改造とみなされるのです。
発覚する原因
・メーカー指定の二次電池ではない
・内部にキズがある
その場合、メーカー保証やアフターサービスの対象外になります。
修理費用が高額になったり、それどころか修理が受けられなくなるのです。
ソーラー時計が止まったときのチェックリスト4選【本当に故障?】
ソーラー時計は、ムーブメントや二次電池の劣化で止まってしまいます。
しかし、ただの確認不足で実はまだ使えるというパターンも少なくありません。
ここでは、ソーラー時計が止まったときに確認すべき4つのポイントを紹介します。
修理依頼を出してしまう前に、いま一度ご確認を!
①「パワーセーブ」が働いていないか
最初に確認すべきことの一つは、「パワーセーブ」が働いていないかどうかです。
パワーセーブとは?
充電できない状況下で時計を止めて、ムダな電力消費を抑える機能です。
時計が光に当たらない状況下では、充電ができません。
充電できない状況が半日以上続くと、パワーセーブが作動してムダな電力の消費を抑えるのです。
ソーラー時計が止まってしまった場合、まずはその時計を光の当たる場所に移動させてみましょう。
即座に時計の針が動き始めたら、それは「パワーセーブ」機能が働いていた証拠です。
②太陽光で充電してみる
ソーラー時計が止まったとき、太陽光で充電してみましょう。
充電できていると思っていても、使用状況や保管場所によっては充電できていないこともあります。
なので、まずは太陽光で充電してみましょう。
それで動作し始めたら充電不足が原因で止まっていただけなので、修理の必要はありません。
ただし、時計に高熱は大敵なので直射日光は避けましょう!
③「スモールセコンド」ではないか
ソーラー時計が止まったとき、次に確認すべきことは、「スモールセコンド」が動いているかどうかです。
スモールセコンドとは、時計の文字盤に小さく表示される秒針のことを指します。
6時位置にあるのがスモールセコンド
ここを見逃す人が意外と多いです。
もし動いていれば、まだ動作可能な状態であることを示します。
④リューズが上がっていないか
リューズが上がっていないかどうかも、重要な確認ポイントです。
リューズとは、時計の側面にある時刻調整や機能設定をするためのパーツです。
丸で囲った部分がリューズです。
リューズが上がると設定モードになり、針が止まります。
上がっていたリューズを押し込むと、時計が再度動き始めるかもしれません。
どこかにぶつけたり引っかかったりなどで、リューズが上がってしまう事はよくあります。
まとめ【二次電池交換はCASIO製品のみでそれ以外は内装修理で対応】
この記事の要点を以下にまとめました。
・ソーラー時計は基本的に「内装修理(モジュール交換、分解掃除)」の対応
・CASIO製品だけ正規サービスで二次電池交換が可能
・CASIO製品の二次電池交換代は3,000円~(税抜き)
・内装修理の一般的な費用は1~3万円
・ソーラー時計の二次電池交換を自分で行うのは高いリスクがある
・ソーラー時計が止まったときは4つのチェックリストで故障したか確認
ソーラー時計の電池交換は、GショックなどのCASIO製品のみです。
基本的に「CASIO製品以外は内装修理の対応」と把握しておきましょう。
今回は以上となります。
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